2014年03月01日

カエルの王子様

昔むかし、とある小さな村にコナツカヤという娘猫がおりました。

蝶々のような愛嬌ある鼻周りの模様、艶やかなモノトーンの毛皮に、野うさぎのようなまあるい尻尾、コナツカヤの愛らしさは村でも評判でした。


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幼い頃に父母を亡くしたコナツカヤは、村の外れで育てのおじいさんと二匹で暮らしていました。


四葉「おじいさん、長生きしてね。」

猫(笑)「ヨシヨシ。お前は、本当に優しい仔じゃ、コナツカヤ。」


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猫(泣)「ああ、ワシが裕福だったらのぅ・・お前にもっと贅沢をさせてやれるのに・・・。」

四葉「おじいさん、私は今でも充分幸せよ。」


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年老いたおじいさんを支え、質素な暮らしではありましたが、コナツカヤはわがまま一つ言わぬ、素直で気立ての良い優しい娘でした。



さて村には小さなお城があり、パチョリスという これまた見目麗しい王子がいました。

キリリと涼しげな瞳、真っ白な胸毛、金色に輝く美しい毛皮、パチョリスは村の娘たちの憧れの的でした。


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村娘たちは、年頃のパチョリス王子のお妃話をいつも噂しました。

ロッテリーヌとサラボンヌ姉妹も、もちろんパチョリス王子との結婚を夢見ていました。

猫「年上の女房は、金のわらじなのよ。

若いオンナになんて負けないわ。

私こそお妃に相応しいエレガントなオンナよ!」


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かわいい「ロッテリーヌお姉さまには悪いけど、若さと美しさではこの私の方が、数段上。

パチョリス様との結婚は、財産と権力も手に入れることが出来るわ。

まさに一石二鳥、いや三鳥ね! ウフフ・・・。」


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かわいい「それにしても、コナツカヤとかいう貧しい娘・・・まさかとは思うけど、あの仔もお妃の座を狙ってるのかしら・・・。

一度シメておいた方が良さそうね。」

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一見平和そうな小さな村ですが、実はオンナたちのドロドロした思惑が渦巻いておりました・・・。  



   
   〜 ところ変わって、ここは雲の上 〜


雲の上では、たくさんの猫天使達が暮らしていました。

老猫マルコムは、猫天使たちのまとめ役です。


ソローリ ソロソロ・・・。



リボン「ん?・・・・なーんか、耳元がスースーするわねぇ・・・。」


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黒ハート「キャ-ッハッハッハ~! ババ様、その方がよく聞こえるのら〜るんるん


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リボン「ゴラァーーッ! チビリスコーっ、出てらっしゃいっ!!むかっ(怒り)


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チビリスコは、見習い天使の中でも一番のいたずらでオッチョコチョイ、鬼教官のマルコムも手を焼くほどの落ちこぼれ天使でした。


リボン「いいかい、チビリスコ、よくお聞き。

今回の天使昇格試験に合格しなければ、お前をこの世界から追放する。

これから地上へ行って、皆を幸せにする万能の力を持つと言われている「一番美しいもの」を持って帰ってくるのだ。

これは最後のチャンスだよ!」


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黒ハート「フン。そんなの朝飯前なのら。」  簡単、簡単♪


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跳ねるように地上へ降りていったチビリスコを見送りながら、マルコムは大きなため息をついたのでした。




今日はお城でパチョリス王子の誕生パーティーです。

村の娘たちは、パチョリス王子の目に留まるよう、うんと着飾って参加しようとドレスを新調したり、美容院やらネイルサロンやら、何日も前から大騒ぎでした。

新しいドレスが買えないコナツカヤは、前日からキレイにお手入れし、真っ黒な毛皮は、ビロードのようにピカピカと美しく輝きました。


四葉「ウーン、いいお天気!

お城ってどんなところかしら?

きっととっても広くて華やかなんでしょうね♪」


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ところが、出かける準備をしようと家に戻ると、なんとおじいさんが倒れているではありませんか!


四葉「おじいさん、どうしたの? しっかりして!!」



猫(泣)「ウウウ・・・痛い・・痛い・・腹が痛い・・・。

コナツカヤ、今日は楽しみにしていたパーティーじゃろう・・。

ワシのことは構わず、お城へ行っておいで。」


四葉「そんな!具合の悪いおじいさんを放っておいて、パーティーなんて行かれないわ。」

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猫(泣)「これくらい、ケロンパ草を食べればすぐに治るさ・・・。」

四葉「じゃあ、その薬草、私が取ってきてあげる!」


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ケロンパ草は、奥深い山の頂に生えていて、今からそれを取りに行くと、パーティーはすっかり終わってしまいます。

でもコナツカヤにとって、おじいさんは、たった一匹の大事な家族です。

迷わず山へ行くことを決意しました。


その話を聞きつけたサラボンヌが、コナツカヤの家を訪ねてきました。

かわいい「コナツカヤ! おじいさんの具合が悪いんですって?

パーティーに出られなくて、本当に残念ね・・・(ラッキー♪)

この籠に、ケロンパ草を入れてくるといいわ。」


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そう言って、小さな籠をコナツカヤに持ってきてくれました。


四葉「サラボンヌちゃん、どうもありがとう!

私の分も、パーティーを楽しんで来てね。」


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コナツカヤは、サラボンヌに感謝して、急いで山へ向かって走って行きました。


かわいい「クスクスクス・・・その籠いっぱい、取ってらっしゃい・・・ペロリ。」

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その夜、大勢の村猫が集まって、きらびやかなパーティーが始まりました。


小鳥「村猫の皆さん、よく来てくれました。

さあ、たくさん食べて、どうぞ楽しんでください。


今日は、無礼講にゃりよ〜〜〜グッド(上向き矢印)



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挨拶を終えたパチョリス王子を、あっという間に娘たちが取り囲みました。


猫「はじめまして、パチョリス様〜黒ハート  私、ロッテリーヌと申します。

得意料理は、肉じゃがとぬか漬けよ。 ウフン♪」


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かわいい「私は、ミス・武闘のサラボンヌ、最強のオンナよ。

得意技はジャーマン・スープレックスと、パイルドライバー!

さ、王子様、お相手いかが?」


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飲めや食えや、踊り出す猫もおり、パーティーは大いに盛り上がっていました。



あれ・・・おやおや〜?

こんなところに見習い猫天使も・・・。


黒ハート「ふうん・・・どれどれ・・ローストビーフにモンブラン、お寿司におでんに、豆大福もあるのら〜るんるん

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パクパク ムシャムシャ パクパク ムシャムシャ・・・ゲプー!

試験のことなどすっかり忘れて、見習い天使のチビリスコはつまみ食いに夢中です。





そこへ突然、お城に甲高い声が響きました。



ちょっと待ったーーーーっ!!





あ、これヤな予感・・・。




声の主は、山奥に住む魔法使いのムギーニョでした。やっぱりね・・



晴れ「パーティーゴージャス、ムギーニョ様の登場ですよ。

皆さん、すでに私の美しさに釘付けですね。フフフ・・・。」


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小鳥「これはこれは、ムギーニョさん。

私の誕生パーティーへ、ようこそいらっしゃいました。」


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晴れ「気取ってんじゃないわよ、このハナタレ小僧っ!

この村に私より美しい男はいらないわ。

さあ、私のプレゼント、受け取りなさい! ムギデデブデブー!」


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ポンッ!ひらめき



小鳥「ケロケロケロ?」

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晴れ「アーーハッハッ! ざまあ〜みさらっしゃい!

あなたは、その姿がお似合いよ。」

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何と言うことでしょう!

王子の美しさに嫉妬したムギーニョの魔法で、王子はカエルの姿に変えられてしまったのです。


猫「きゃあああああ!!  カエルよーーっ!!」

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パーティーは大騒ぎになり、醜いカエルの姿に変えられた失意のパチョリス王子は、森へと消えてしまいました。




さて、その頃ようやく山へとたどり着いたコナツカヤ、探していたケロンパ草を見つけたようです。


四葉「わあ、これがケロンパ草ね!」


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四葉「さあ、急いで摘んで帰らなくちゃ。」


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コナツカヤは、サラボンヌがくれた籠いっぱいにケロンパ草を摘むと、わっせわっせと山を降りて行きました。

すると森の入口で、一匹のカエルが倒れているのを見つけました。


小鳥「はああ・・・もうダメにゃり・・・バッド(下向き矢印)


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四葉「どうしたの、カエルさん? 元気出して!」


小鳥「足を怪我して、お腹もペコペコ・・・もうここで死んでしまうに違いないにゃり・・・。」


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四葉「そうだ! ねえ、カエルさん、これを食べたら、きっと元気になるわ!」


コナツカヤは、そう言うとたった今摘んできた大事なケロンパ草を、カエルに差し出しました。

カエルはそれを口にすると、見る見るうちに元気を取り戻しました。


小鳥「ありがとう、お嬢さん。
 
元気ハツラツ、パワーが湧いてきたにゃりよ!」


四葉「よかった! じゃあ、カエルさん、気をつけてね。

さあ、急いで帰らなくちゃ。」


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そしてコナツカヤは、再び籠を背負い一目散に森の道を走り出しました。


森を抜け、家が見えてきました。



ハアハアハアハアハアハアハア・・・・・・バーン!ダッシュ(走り出すさま)


勢いよく家に飛び込み、おじいさんの元へ駆け寄りました。


四葉おじいさん!!

ケロンパ草を取ってきたわ! さあ、早く食べて。」



ところが、籠の中を覗くと、あんなにたくさん摘んだケロンパ草が一本もないのです!


四葉「えっ・・・どうして・・・っ!!」


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なんと籠の底には、大きな穴が空いていて、そこからケロンパ草が落ちてしまったのです。

それはサラボンヌが仕掛けた罠でした。


四葉「どうしよう、どうしよう・・。」



猫(泣)「ありがとう・・・コナツカヤ・・ええんじゃよ・・。

ワシは・・・もうダメかもしれん・・・ガクッバッド(下向き矢印)


四葉「おじいさんっ!  おじいさんっ!

おじいさーーーんっ!」


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四葉「わあああああ〜〜〜〜〜ん。」



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コナツカヤは、大きな大きな声で鳴きました。

両方の瞳から、大粒の涙をボロボロボロボロこぼしながら、わんわんわんわん鳴きました。

その声は、お城にまで届き、パーティーに参加していた村猫たちも、悲しい気分になりました。




同じ頃、忍び込んだパーティーで満腹になったチビリスコは、村をブラブラしていました。

すると大きな鳴き声が聞こえるおじいさんの家を覗きました。

黒ハート「・・・誰かが鳴いているのら?」


おじいさんの枕元で娘の涙の粒が、まるで真珠のようにキラキラと光っています。


黒ハート「これなのら!ひらめき


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「地上で一番美しいもの」・・・それは心優しいコナツカヤの大粒の涙。


黒ハート「えーっと、何か入れ物がいるのら。」


チビリスコは、辺りを見回すと転がっている籠を見つけました。


黒ハート「ここに入れて、持って帰るのら!」


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あ・・・その籠は・・・・たらーっ(汗)



チビリスコは、コナツカヤの涙をすくって籠へと入れると、それを背負ってエイショエイショと、空への階段を登っていきました。




ポロリ・・・ポロリ・・・ポロリ・・・ポロポロ・・・・



籠からこぼれ落ちたコナツカヤの涙が、山に、森に、村猫の頭へと落ちてきました。



ポチャン!ぴかぴか(新しい)


晴れ「ん? 雨ですかね?」

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ポチャン!ぴかぴか(新しい)


かわいい「なあに、この水?!」

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ポチャン!ぴかぴか(新しい)


・・・・ポンッ!ダッシュ(走り出すさま)


小鳥「やったー! 元の身体に戻ったにゃりよ!グッド(上向き矢印)


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ポチャーーンぴかぴか(新しい)


猫(笑)「出たーーーーっ!!

じいちゃん、大復活祭りじゃ〜るんるん



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嬉々として、空へ帰った見習い天使のチビリスコ。

籠を覗いて、びっくり!


黒ハート「・・・・・空っぽだったのら・・・・ショボンバッド(下向き矢印)


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リボン「・・・やれやれ、まったくお前のオッチョコチョイときたら・・・フウ。

まあ、村猫たちは皆幸せになったことだし、今回は大目に見てやろう。」


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かわいい「意地悪してごめんね、コナツカヤ。」


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四葉「サラボンヌちゃん、私なら気にしてないよ。

これからも仲良くしてね!」


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で、おじいさんは、なんの病気だったの・・・?

猫(笑)「いやいや出た出た、スッキリドーンよ!るんるん」  

晴れ「便秘だったんですね。」  オーバーなんだから。


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「ケロケロケロケーロ!むかっ(怒り)


晴れ「えーー・・・っと、元に戻す呪文は、何だっけ・・・?」


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それは、本物。



王子様は、こっち。



小鳥「コナツカヤちゃん、さっきは助けてくれてありがとにゃり!」

四葉「あのカエルさんが、王子様だったなんて。」


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小鳥「お嫁さんになってくれるにゃりか?」  チュッハートたち(複数ハート)


四葉「ハイるんるん

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数日後、お城でパチョリス王子とコナツカヤ姫の結婚パーティーが、村猫みんなを招待して再び楽しく行われたのでした。

めでたし、めでたしぴかぴか(新しい)




黒ハート「チビリスコちゃん、大活躍だったのら!るんるん


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うーーーーん、ま、そうね・・・顔(汗)




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ニックネーム まるふく at 15:00| Comment(2) | 小夏 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
大作ですわね

あくたがわら賞にノミネートされるのは時間の問題ですわ

Posted by ジジ at 2014年03月02日 16:03
ジジさん

あら、じゃあ背中の大きく開いたシルクのドレスを買わなくちゃ。

レッドカーペットですものね。ウフフ♪

え?オスカーじゃないの?

あくたがわら?

誰それ、モウ!
Posted by まるふく at 2014年03月18日 00:59
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